旭川のスカッシュレッスンスクール「旭川スカッシュハウス」
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2018/02/05
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アルマトイにて 1
1
満たされていた。
でもオレは旅をやめなかった。ウルムチから国境を越える鉄道に乗って計画通りカザフスタンに出た。
カザフスタンのイメージは人々がモンゴルと同様に内陸の広大な草原を遊牧して暮らしているような印象だったが、ほとんどその通りだった。
土地は岩と草と砂でできていた。
春が訪れたばかりの草原の土地に生えている木や草はやっぱり強そうだった。風も強かった。それだけが存在していて人工物が何一つとして見当たらない。もちろん人の気配すら感じさせない空間が雄大に広がっていた。
空がどこまでも広いと感じるのは雲がほとんどないからだけではないと思っていた。生まれたときから高いビルを見上げ、電信柱による電線に空を塞がれてきた影響か、もしくは下ばかり向いていたからなのかなと思ったりもした。
でもやっぱりそれとは無関係に空が青くて広いのだと思った。
湖、砂漠、町、草原、湖、砂漠、砂漠、街という順番だけがあって、人はおろか鳥や動物さえ見当たらない景色の線路を鉄道でやってきた終着駅がアルマトイだった。1/5
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