旭川のスカッシュレッスンスクール「旭川スカッシュハウス」
ブログ
- 旭川スカッシュハウス[HOME]
- ブログ
- ウイグルにて 4
-
2018/02/01
ブログ
ウイグルにて 4
4
ウイグル族のほとんどがイスラム教徒ということで街の建物の多くは石で建てられていて、街のいたるところに先の尖った円形のモスクが目に付いた。中国なのに仏教ではなく、イスラム教が主流なのを見るとこの国が日本とは違う民族観で成り立っていることを思う。
ウルムチ市の夜のバザールの雰囲気は東京のどこにもないものだった。
モスクの塔の上部に灯されている青白い光は街の白熱灯のオレンジと美しくコラボレーションして、蛍光管のネオンの光とはまったく違うオリエンタルなムードに感動すらした。
大都会の見慣れた景色には飽き飽きもしていたが、夜が明るいことについては正直安心した。ウルムチの人たちはそんな街灯りの中、各々自分の街のアーバンナイトを楽しんでいるようだった。
そんな夜に道行く女性たちは髪を隠していたり、顔を覆っていたりしているウイグルの女性は神秘的でエキゾチックだった。
そんな感じで文化的ベールに包まれているウイグルの女性でも話しかければ誰もが温和に応えてくれた。言葉はわからないけど、ロシア人との混血が古くから行われてきたウイグル族は漢民族とまるで違うのだなということをその瞳や声から堪能していた。ハツラツとした凛として豊かな表情は砂漠の中のオアシスにふさわしく、オレの目と心を潤してくれた。
トルファンやウルムチは雪解け水の流れ込んでくるオアシス都市で、かなりの人々が暮らしている。
喫茶店で街の人たちの様子を見ながら、場合によっては談笑することもあった。だけど中国で飲むチャイの味付けにはどうしても馴染めなくて、どの街でも口と表情を濁していた。
でもご飯はおいしかった。
ウイグル料理という看板で店が並んでいるくらいでウイグル族の作るウイグル料理は世界的に有名な中華料理とは味付けも雰囲気もかなり違う。
けど、おいしく食べられれば何でもよかった。
ピラフのような米料理を食べるときと野菜の入った麺料理ラグマンを頂くときだけお店に入って、あとはケバブのような肉をかじっていたり、肉まんやナンを食べながら街を徘徊していた。
シルクロードを旅する観光客もとても多く、日本人もいたし、西洋人もたくさんいた。
アバタと呼ばれる黒い民族衣装を纏った西洋人は明らかに魔力のない魔法使いを演じていて街の中でかなり目立っているのがおかしかった。
ゲストハウスでは国籍、言語能力問わず誰とでも簡単にコミュニケートできた。あそこのお店のご飯がおいしかったよ、この文字はこういう意味らしいみたいなことを身振り手振りでコミュニケーションを取っている内に外国人との会話の仕方がわかってきた。ゲストハウスではそうやって仲良くしてくれる奴もいれば、ぐったりと廃人のようになっている輩もいた。
そういう人たちと情報交換をしながらその街の観光もそこそこに楽しんだ。4/5
-
- カテゴリ別で見る
- キャンペーン
- ブログ
- お知らせ
- 月別一覧で見る
- 2020.3 (16)
- 2020.2 (19)
- 2020.1 (22)
- 2019.12 (9)
- 2019.11 (10)
- 2019.10 (15)
- 2019.9 (11)
- 2019.8 (10)
- 2019.7 (7)
- 2019.6 (9)
- 2019.5 (10)
- 2019.4 (10)
- 2019.3 (9)
- 2019.2 (18)
- 2019.1 (20)
- 2018.12 (24)
- 2018.11 (22)
- 2018.10 (22)
- 2018.9 (17)
- 2018.8 (26)
- 2018.7 (23)
- 2018.6 (20)
- 2018.5 (21)
- 2018.4 (20)
- 2018.3 (34)
- 2018.2 (28)
- 2018.1 (22)
- 2017.12 (23)
- 2017.11 (21)
- 2017.10 (21)
- 2017.9 (20)
- 2017.8 (25)
- 2017.7 (18)
- 2017.6 (22)
- 2017.5 (21)
- 2017.4 (22)
- 2017.3 (12)
- 2017.2 (10)
- 2017.1 (13)
- 2016.12 (12)
- 2016.11 (12)
- 2016.10 (10)
- 2016.9 (13)
- 2016.8 (14)
- 2016.7 (17)
- 2016.6 (12)
- 2016.5 (11)
- 2016.4 (11)
- 2016.3 (11)
- 2016.2 (10)
- 2016.1 (9)
- 2015.12 (8)
- 2015.11 (13)
- 2015.10 (14)
- 2015.9 (10)
- 2015.8 (6)
- 2015.7 (6)
- 2015.6 (7)
- 2015.5 (9)
- 2015.4 (10)
- 2015.3 (10)
- 2015.2 (7)
- 2015.1 (6)
- 2014.12 (7)
- 2014.11 (6)
- 2014.10 (8)
- 2014.9 (9)
- 2014.8 (8)
- 2014.7 (8)
- 2014.6 (6)
- 2014.5 (1)
- 2014.4 (1)