旭川のスカッシュレッスンスクール「旭川スカッシュハウス」
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2018/01/03
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『目が覚めると三日月』 5
5
ジェスのことを・・・私は知っている。
だがそれは私の今朝見ていた夢の話・・・
今必死で思い出そうとしている夢の中の登場人物だ。
彼が何者なのかに惹かれては追いかける私目線の鮮明な夢に・・・
アミの寝言とエントロピーと私へのメール・・・
ジョルジュ・ジャックス・ダントンって誰だ?
既視感にも似た今に残る不思議な夢が包括する、今この瞬間の出来事と意味とこれからにいったいどんな関係があるのかを考えてみる。
何もわからない。
だから何も変わらない。
でもたぶん変わらないだなんてあり得ない。池の中から餌を求める鯉のように口をパクパクさせながらアミは眠っている。ためしにこいつの口の中に指を突っ込んでみたとする。したらこいつはきっと私の指に噛み付いてくるだろうと思った。
したら思ったとおりに噛み付いてきて、その上噛み砕こうとまでしてくるので「甘噛みじゃないーったたたたっ・・・」と驚く。
噛みつかれた人差し指と中指の蒼さにさらに驚く。
私がそんな風に声を出してもアミは眠り続けているようだった。
アミはやっぱり非常に完全に眠っている。
眠っているアミに意思はない。
目的もない。
でも動いて、噛み付いて、夢を見ている。
人間って、生きてるって不思議だ。
わからないことについて時間を使うのは嫌いではなかった。
嫌いではなかったけど色鮮やかな夢から覚めた私の閉じた瞳から大粒の涙がいくつも零れて、気持ちが良いくらいの清々しかったトワイライトタイムはもうすでにどこにもなかった。5/6
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