旭川のスカッシュレッスンスクール「旭川スカッシュハウス」
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2018/03/12
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イスタンブールにて 前編6
6
トラムを降りたシルゲジ駅がオリエンタル急行の終着駅であることは昔から知っていた。
日本でも走っている寝台特急ブルートレインのモデルになっていたのがヨーロッパのオリエント急行だったからだ。
昔、オヤジが教えてくれた。
小学生になって間もない頃のことだ。
日曜日の出掛けから帰ってきた際、夕方の駅を通過するブルートレインをオヤジといっしょに眺めていたことがよくあった。
日本の鉄道技術はとても優れている。でもその優れた技術をもたらしたのはヨーロッパで、ヨーロッパには国境を越えて走る鉄道がある。それがオリエント急行であるというオヤジの話を思い出していた。
世界は道路だけではなく、鉄道でも結ばれていることも教えてくれた。
日本は島国だからどことも繋がっていないけど、日本人には外国の技術を自分たちの形に変えて新しいものを生み出す知恵が昔からとても優れているということも話してくれた。
そのためか、ベージュとブルーの気動車に引っ張られる10両以上にもなる青一色のブルートレインは遠くへ行くための象徴だったのかもしれない。
ただブルートレインという珍しい列車を見たいだけで、駅のホームで家族みんながぼんやりしているのは妙な感じもするが、あの時間はとても幸せでとても楽しい思い出になっていることを今更ながら思い返していた。
でも外から見えるシルゲジ駅のホームのスケールは何となく西武新宿駅みたいな感じがした。
それに夜のホームに静かに停車している白と水色のトルコ国鉄がまた小田急のようで、何もそんなことまで思い出させなくてもいいのにと思った。
けど、重厚な駅舎は昔から変わらないものをそのまま利用しているようだった。かつて激動の時代、この駅に降り立ったであろう西ヨーロッパのお金持ちたちはこのロータリーに迎えに来ていた馬車に揺られて、ここより市内の方へ向かっていたのだろうなと想いつつ、オレは近くにある海まで歩くことにした。6/10
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