旭川のスカッシュレッスンスクール「旭川スカッシュハウス」
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2018/03/02
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サマルカンドにて 5
5
オレ自身の考える凄いことが何のなのかがわからないのだけど、その手掛かりだけでもこの旅で見つけることができればと思ってきた。
そのための手段として非日常の連続を演出してみた。
それでも結局のところ何をやっても過去の延長線上に過ぎない気がしていた。青の都がディズニーワールドとは比較にならないほど凄いもので、やっぱり本物の文化遺産は偽物とはまるで違うことに感動することができたとしても、本当に凄いのは青の都自体であってその歴史的価値や文化遺産的な凄さとオレの感動は結局のところ無関係なのだ。
どんなに凄いものを見て来ても、どんなにきれいなもので着飾ってみても、オレ自身が凄いことになって美しくなければ何の意味もない。
それだけはわかっていた。毎年、6月という季節はそういうことを振り返ってしまう時期になっている。
日本とはまるで違う風土と文化圏にいても6月について想うことはさして変わることはない。
未だ6月に起こったことを思い出すたび心臓に亀裂が入ったかのような、ザラリとひと撫でされたかのような痛みをもたらす。
その痛みは何度も何度もオレを過去に呼び戻し、今が過去とは無関係には成りえないことをも突きつけてくる。
そのことから自由になりたくて、こうして日本を離れて未知なる異国を歩いてみたりしているのだが、これからもそういう過剰に楽しいだろうことを繰り返していくつもりでいる。
だけど、そんなことをしたところで忘れることも、無縁でいることも叶わないことがあるのも、またなんとなくわかっている。
オレはそんなこれからに少し疲れているのだろうとも思っていた。
そんな感傷の黄昏どきに間の悪いタイミングで、かなり身体のデカイウズベク人警官が近づいてきた。5/7
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