旭川のスカッシュレッスンスクール「旭川スカッシュハウス」
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2018/01/30
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ウイグルにて 2
2
黄河の源流よりもはるか向こうの中国内陸部の土地は思っていた以上に荒涼としていた。長い年月とともにあらかた奪い吸い尽くされてしまったかのような茶色の大地が雲ひとつない青い空だけをコントラストにどこまでも広く続いていた。
空気が乾燥しているのだろう。
標高の高い巨大な山脈に囲まれたウイグル地区のほとんどは雨が降らないために大部分が不毛な砂漠と化している。
永遠とも思える変わらない丸裸の山が連なる道を進んでいると、このあたりがまるで海の底のようにも思えてきていた。
その荒涼とした土地の根源にはあの有名なタクラマカン砂漠が悠然と砂めいているのだろう。
5000メートル級のまだ雪を被っている山脈からの風は冷たくて強そうだ。
広大な土地には巨大な風力発電機だけがいくつも刺さっている光景がかなり続いたこともあった。結構な電力になっているはずだ。
時折足を下ろした停車駅の構内でも砂の嵐が吹き荒れていた。
夏が深まればまた違った風が吹き、違った顔の風景になるのだろうけど、まだ春がやってきたばかりのウイグル地区に見える植物たちは相当に生命力を振り絞りながら乾ききったその大地の一部としてたくましく根付いていた。
あれほど人の気配に満ち満ちていた中国都市部の風景が一夜にして人が生きていくのを拒むかのような土色に変わっていくのをウルムチへ向かう寝台列車に乗りながら眺めてきた。
どこまでも変わることのない土色の風景に大陸のスケールの雄大さを感じていた。大地の厳しさがオレの目に焼きついてくる。
そうやって約2日を要して到着したウイグル地区の中心都市ウルムチはとてつもなく巨大な近代都市だった。2/5
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