旭川のスカッシュレッスンスクール「旭川スカッシュハウス」
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2018/03/20
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イスタンブールにて 中編2
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地図を広げて、さてどうしようかとトルコのリンゴティーを啜っているとスーパーマリオのようなトルコ人のビジネスマンが英語で話しかけてきた。
「キミは日本人か?」
「そうです。私は今、中央アジアを旅してきました」
「オ~、東トルキスタンを見てきたわけだね。なんて素晴らしい日本人なんだ。お腹は減ってないか?」
「いえ、大丈夫ですよ。あなたはどんな仕事をしている人なんですか?」
「私か?私はシルゲジ駅で働いているんだ」
「鉄道員ですか。カッコいいですね。ところでこの辺りは何の工事をしているのですか?」
「新しい地下鉄を作っているんだよ」
「へー、凄いな」
「そうなんだよ。この地下鉄は凄いんだ。この地下鉄が完成すれば鉄道でボスポラス海峡を渡ることができるようになるんだ。どうだ凄いだろう。それにこの工事には日本の企業が手伝ってくれてるんだ」
「それは知らなかった。日本人は海峡をつなげるのが得意なんです」
「やっぱりそうなのか。日本人の技術はまるで宗教儀式のように崇高だよ」
「いつ完成するんですか?」
「それはわからない」
「なぜですか?」
「なぜなら、遺跡が出てくるのさ。ビサンチンのものだけでなく、それ以前の遺跡が次々と掘り出されているんだ。その調査と保存が同時に行われていることからもう10年近く工事を続けているよ」
「でも、それは歴史的な仕事ですね」
「そうなんだよ。150年前のオスマン帝国時代からの夢の計画で・・・」とおしゃべりでスーパーマリオなトルコ人駅員とのたどたどしい英語での会話はその後もしばらく続いて、とても長くなりそうな話をしていることに自分でも気づいたらしく。
「キミの今夜はどこに泊まるんだい?家に来るといい。家族に紹介しよう」と、とても気に入ってもらえたのはうれしかったけど、もうホテルを予約してあるんだ、と嘘をついて遠慮しておいた。2/10
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