旭川のスカッシュレッスンスクール「旭川スカッシュハウス」
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2018/03/08
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イスタンブールにて 前編4
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イスタンブールの鉄道路線図をよく眺めて何番目のこの駅で乗り換えて、トルコ国鉄の終点と合流する駅で降りることを頭に叩き込んだ。
とりあえずオレはメトロでの移動を始めることにした。
警官はほとんど見当たらないし、物売りもいない。
なんだか安心の地下鉄だった。
料金の案内がどれなのかわからずにウロウロしているとまたしても別の、今度は痩せ気味のトルコ人のおじさんが「大丈夫ですか?」と日本語で話しかけてきた。
今度はオレの方から、あなたは日本語を話せるんですか?と質問すると、「少しだけ」と返ってきた。
驚いた。
この人は明らかに日本人に優しい人だと思った。
その後このおじさんは地下鉄のキップはジェトンというコインを2リラ、日本円で160円のコインを購入すればあとはゲートをくぐって、どこで降りてもいいことをわかりやすい英語で説明してくれた。
おまけに駅のスタッフに掛け合って、イスタンブール市内の地図までもらってくれた。
なんて親切なんだろう。
駅だけでなく車両も清潔で、夜だというのに結構な本数のメトロが動いているし、夜だからなのか静かな乗客の多い様子がイスタンブールの都市としての規模と品格を示しているような気がした。
洗練されたヨーロッパの都会を感じることのできる地下鉄に揺られ、英語なのかトルコ語なのかわからないアナウンスに耳を傾けながらオレはトラムに乗り換えた。
トラムの縦長の車体は超近代的な最新のデザインだった。
緑と白の芋虫のような車両やフェラーリのような真っ赤なのもあった。
ガラスの窓が大きくて開放的な内装になっていて、駅に停まるたび人の入れ替わりが頻繁だった。仕組みはメトロと同じでコインひとつで車内での改札もなくみんな気軽に乗り込んでくる。
バリアフリーも兼ねていて、車高が低くて改札も自動、トラムはイスタンブールの人たちのフットワークになっているのだろう。
イスタンブールのトラムは芳乃の街を走る路面電車に似ているけど、それよりも車両が長くて、新しい。
高速で移動するエリアでの線路は道路と完全に独立している。
でもそれはごく一部で建物の密集している繁華街に出ると狭い路地を自動車といっしょに使っていた。
まるで蛇と蛙が列を作るようにして道路を共有している。
そういう街と線路のありようを眺めていると路面電車が都市機能と無理なく融合しているというのは今更ながら良いものだなと思っていた。4/10
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